あの世って本当にあるの?【臨死体験者の話などから自分なりに推測】

愛犬の旅立ち

クゥが旅立ってから2ヶ月半経過しましたが、クゥは本当に魂として存在しているのだろうかとか、あちらの世界は本当にあるのだろうかとか、考えることが多くなりました。初めは「ある」という前提で考えていたのですが、ひょっとして「ある」と思っているのは、あってほしいと願う多くの人間の幻想が作り出したものではないかと思うことが多くなってきたのです。実は何もないのではないかと…。

ここ最近、臨死体験者の話を動画で検索して、信頼できそうなものを選んで何本も見ました。以前から知っていたことや、新しく仕入れた知識(中には、それは違うでしょ、と思うようなものもありましたが…。)など、一旦ごちゃ混ぜにしてしばらく放置して、またそれについて考えてみました。その結果、自分なりの仮説が1つ増えました。

よく、臨死体験者の話の中に、昏睡状態の時に現世での肉体と、肉体から浮き上がってふわふわ浮いた状態の透明人間のような魂の自分とがシルバーコードでつながっている、とされています。その時にあちら側の世界を体験して、こちら側に戻ってきた時「死後の世界はあった」ということで、どんな世界でどんな体験をしたか話されています。

それを聞いた私たちは、あちらの世界ってそんなところなんだ、やっぱりあるんだ、と思う事でしょう。旅立った大切な家族のことを思う時、「ある」という前提だと安心できますし、あちらの世界で安らかにって祈ることもできます。だから、あってほしい。

ですが、そもそも臨死体験者のお話とは、まだ魂と肉体がシルバーコードでつながった状態の人が体験したことなので、あちらにはまだ行けてない、現世の人なのです。だから無意識のうちに脳内で作り出した幻想にすぎないのではないかと思うのです。

完全にシルバーコードが切れて亡くなってみないと本当のことはわからないし、切れてしまった人からは、話を聞くことはできないし…。

クゥが亡くなって、私も早くクゥがいるところに行きたいと、当初は何度も思いましたが、例えば自分が死んで、そんな広い世界の中で、クゥに会うことができるのかどうか心配になってきたのです。願えば会えるとか、そんな魔法のような世界があって、そんな体験が本当にできるのだろうかと思うようになりました。夢のないことを書いていますが、希望を交えてふわっと夢を追うのではなく、実際のところはどうなのか、ちょっと突き詰めて考えたくなったのです。

私は臨死体験はありませんが、10年ほど前に自分が死んだ夢を見ました。短い夢で、今でもはっきり夢の内容を覚えています。その夢とは…。

私はヨーロッパ人の40歳くらいの男性で、もう一人同じような男性と2人で死刑執行される直前でした。時代は今から500年以上昔なのですが、宗教上の理由か何かで、凶悪犯罪ではなかったのですが、鎌で一瞬にして執行されました。その時の目の前の場面が、まるでテレビのスイッチをパッと消したかのように、真っ暗で無音の世界になり、真っ赤な血のイメージと共に底のない下に吸い込まれるかのように高速で落下していきました。

落下していく途中で目が覚めたのですが、息が上がっていて号泣していました。あまりにもリアルな夢に、現実なのか夢なのか、しばらく判断できなかったのを覚えています。それに、10年たった今だからこうやってブログに書くことができますが、当時はだれにも話すことができませんでした。人に話すことで追体験することが怖かったし、重すぎる内容なので話すべきではないと思っていました。

その日の私の体調があまり良くなかったのかもしれません。ですが、あとにも先にも自分が死んだ夢はあの時だけでした。でも、ただの夢とは思えないんです。もしあれが前世の自分だとしたら、生まれ変わりはあるということになりますが、死は恐ろしいものでした。ただ、現世の私たちはまだ生きているので、本当の死後の世界はわかりません。過去または未来からやってきたタイムトラベラーと会えるなら、教えてもらえるのでしょうか?

ところで、シルバーコードについてですが、これは1本だけではなく無数に体から出ているらしく、おへそのあたりの一番太いコードが切れた時が亡くなった時だそうです。生まれてくる時はへその緒が切られた時が誕生の時なので、おへそ辺りのコードの切断が生死に関係するのは興味深いと思いました。

今も毎日クゥに話しかけていますが、時々「これって私の一人芝居?」って思うことがあります。そうだとしたら、毎日毎日私は何やってんだろってことになります。

数年前に、テレビに出演されていた矢作直樹医師が、とても興味深いお話をされていました。当時57歳で驚くほど若々しく、画面越しの先生の人間性にも惹かれましたが、「人は死なない」というご本を出版されているとのことでした。そのことを今日思い出したので、購読してみたいと思います。その中に、私が知りたかったことのヒントがあればいいなと思っています。

読み終えて、自分が納得できる世界観ならぬ「あの世観」を持つことができたらいいのにな、と思っています。

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