お盆の時期に、断捨離が進みだした話

愛犬の旅立ち

クゥがいなくなって初めてのお盆の時期となりました。人の場合は色々しきたりや決まりごとがありますが、ペットに関しては飼い主さんによるといった感じでしょうか?

「人間社会は決まりごとが多くて大変だね。」

クゥの葬儀当日、お経をあげてくださったお寺のお坊さんが私たちに「動物の場合は人間のように決まりごとは何もありません。飼い主さんの気が済むようにしたらいいのですよ。」とおっしゃっていただき、気持ちが少し楽になったのを覚えています。

「ママの気持ちのままが、一番うれしいな。」

そのお言葉に甘えてしまった部分もあるかと思うのですが、クゥの遺品の整理やその他諸々、今はまだそんな気分じゃないから、ということで今まで整理してきませんでした。とにかくクゥがいた時の室内の状態をできるだけ変えたくなかったのです。

「呼んでくれたらいつでも行くよ。」

今は少しづつではありますが、感情の落ち込みが当初よりも緩やかになりました。1日数回、写真と骨壺の前でクゥとの心の中での会話は続けているので、その時に勝手に涙が流れ出してしまうのはほぼ連日ですが、以前のように短時間で信じられないほど多量の涙を流して、目が腫れて人前に出れないようなことはなくなりました。

「毎日、目が腫れて大変だったね。」

先日クゥの祭壇周りをすっきりさせようと思い、作業していたのですが、思っていたような大胆な模様替えはできませんでした。心理的にできなかったのと、その後物理的にできなくなったのです。

「どうしてできなくなったの?」

片付けの途中で、クゥ宛のお手紙などはもう処分しようと思ってその前に一読して、ということをやってしまい、過ぎ去ったの日がリアルによみがえってきて、悲しみに舞い戻ってしまいました。

「過去に戻っても、すぐ今に戻ればいいんだよ。」

ですが少しでも今の状態から前進しなければと思っているので、今祭壇として使っている棚を、別の部屋にある棚と入れ替えようと思い、棚を分解して掃除をしていると、なんと!棚の部品が折れてしまいました。しかも素手で作業していたので、折れた先端部分が勢いよく私の左手首をかすめて飛んでいきました。

「悲しい気持ちを引きずったまま作業すると危ないよ。」

ほんとに皮膚の薄皮をかすっただけだったので、出血せずに済みましたが、あと1~2mmずれていたら、リストカットしたかのような状態になっていたかもしれないと思うとゾッとしました。それで、これはやめた方がいいサインなのかなと思い、棚の入れ替えは中止しました。

クゥの祭壇周りは、今回大幅な模様替えをするのはやめて、ただシンプルにするだけにとどめました。

「模様替えはいつでもいいよ。」

そして、棚の部品が折れてしまったことで、その棚を捨てることになり、それにより断捨離スイッチが入りました。まずはクゥの物以外を、どんどん梱包して車に積み込んでいます。来週、粗大ごみ処理場に直接搬入して、すっきりしようと思います。

なので、クゥの物は一番最後でいいかなと思うようになりました。

昨夜、夜中にハッと目が覚めた時に、クゥのぬいぐるみが両脇に二体あるように見えました。いつもは右に置いているのですが、左にも犬のぬいぐるみがあるような錯覚が一瞬起きました。

え!?と思い、確認しましたが、残念ながら次の瞬間には何もありませんでした。なんだ、気のせいか…と思ったのですが、そういえば今はお盆真っただ中。昨日の日中、何度も「あ、そうか。クゥはもういないんだった…。」と、今更当たり前のことを何度も思ってしまったのですが、足元にいるような気がして仕方がなかったのです。

クゥの足を踏んだり、蹴ってしまったりしないように、気を付けていた頃の自分の記憶が一日に何度も蘇っていたのは、お盆で帰省していたクゥの魂が、そうさせていたのかもしれませんね(^^)

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