さよなら、iPhone【愛犬との思い出撮影最多機種】

クゥへの手紙

先月「愛犬亡き後のスマホの機種変更は虚しかった」というタイトルの記事を書きましたが、それに伴い約2年間愛用してきたiPhoneXRを下取りのため手放しました。クゥの最後の2年間の動画や写真を、それ以前のiPhoneとは比べ物にならないほど多く撮影した、思い出深い機種でした。

「思い出をたくさん撮ったね。」

新しいiPhoneへのデータ移行も先月済ませているので、いつでも下取りのため発送することはできたのですが、クゥを直に撮影していた最後のiPhoneということもあって、なかなか手放すことができずにいました。できるだけ長くそばに置いておきたかったのですが、期限も迫ってきたのでやっと決心して初期化することにしました。

「ある意味それも執着だったね。」

手順通り、まずは「iPhoneを探す」をオフにしてから初期化に進みましたが、初期化完了までの時間は本当にあっけなく、あっという間に終わってしまいました。画面に「こんにちは」が出てきた時は、終わった、という思いはただの「終了」とか「完了」という事だけでなく、ものすごく寂しい気持ちになりました。

「その気持ちわかるよ。」

特に、クゥと過ごした最後の3ヶ月間は一日一日が濃かったので、色んな想いがXRの初期化と重なって、心の中の一部を強制的に消去して空洞になってしまったような、悲しくて寂しい気分になってしまいました。今までも何度か下取りのためにiPhoneの初期化は行ってきて、その都度わりとさっぱりした気分になっていたのに、今回のような気持ちになったのは初めてのことでした。

「ボクとママの心の中には永遠にあるよ。」

クゥのいない世界が始まって、はや5ヶ月になろうとしています。その間、自分の身の周りのことだけでも色々と変化しています。私がクゥを想う気持ちだけは何も変化しないにもかかわらず、それ以外のことは刻一刻と…。

「ボクの気持ちも変わらないよ。」

クゥの旅立ちを境目に、私にとって良い意味での転機もたくさんありました。逆に言えば、クゥの旅立ちがもしあの日でなかったなら、その転機は私に訪れていなかったはずです。良くも悪くもそう変わらない日々を送り続けているのだろうと思うのです。

「ボクたちみんなにとって、一番いい日を選んだよ。」

iPhoneXRとのお別れが、クゥとのお別れとリンクしてしまいます。

新しいiPhoneでクゥを撮影することは叶わないけれど、このブログのイメージカラーのパープルと合わせて選んだiPhoneにも、かつてのクゥの姿をたくさん保存していることだし、これからもクゥを感じながら、できるだけ軽やかな方を意識して自分の道を選んでいこうと思います。

「いつもみんなを感じてるよ。」

これからも大なり小なりたくさんサヨナラの場面に直面すると思います。悲しくて、またしばらく動けなくなったとしても、少し時間が経った頃にはありがとうの気持ちと一緒に自分の後ろに置いて、また歩き出そうと思います。

とはいえ、そう考えている自分だって、いつまでも生きているわけでもなく、クゥが一番身近で教えてくれた死を意識することで、毎日をより良い気持ちで生きていくヒントがたくさん見つかるような気がしています。

クゥへ☆

今までクゥからたくさんのことを教わって、たくさんの幸せをもらったのに、今もなお私にたくさんのメッセージを送り続けてくれて、本当にありがとう。今年になって、クゥが取ることのできなかった歳を、ママは今月一つだけ取っちゃったよ。本当はそんなのいらなかったんだけどね。ママだけごめんね。

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