もし、あの日が最後の夜だとわかっていたら…

クゥへの手紙

愛しのクゥへ

とうとう桜の開花が始まったよ。今朝、いつものお散歩道の横を車で通ったけど、もう桜が咲き乱れていたよ。今日の帰りに、桜の下を歩きたいと思ったけど、、大丈夫かな?毎年クゥと一緒だったから、ママ泣かずに一人で歩けるかな?

もし、去年の今頃、桜の下をクゥと一緒に散歩するのが最後だということがわかっていたら、もっとたくさんの写真や動画を撮ったり、クゥに楽しんでもらうための工夫をしただろうな。

もし、あのとき最後のゴールデンウイークだとわかっていたら、もしあのとき最後の夏休みだとわかっていたら、もしあの日が最後のお誕生日だとわかっていたら、最後のお正月、最後のお出かけ、最後のお散歩、最後の食事、最後の夜、最後の朝、最後の・・・。

いつか来ることはわかっていたけど、今がその時になるとは思ってなくて、途中病気になることはあっても、病院で治療して、元気になって、まだあと何年かは一緒にいられると思ってた。ママはクゥを長生きさせてあげることができなくて本当にごめんなさい。

何か一つでも、過去に違う選択をしていたら、クゥはもっと長生きしたかもしれないし、別の選択をしていたら、その逆だったかもしれないね。一コマ一コマの積み上げで人生は変化していくんだって実感してるよ。後になってわかることだらけだね。すべては後になって初めてわかることばかりで、例外はないっていうこと。一寸先は闇だから、みんな模索しながら歩いていくんだね。

それで、どうしてクゥはママの人生から急にいなくなったの?理由がわからなくて、理由を知りたいんだけど、それ誰に聞けばいいんだろうね。なんだか目に見えない力に一気に引き離された感じがするよ。ママは大人の人間だから何とかやっていくけど、クゥはママがいなかったら一人で生きていけない子だったのに、ママと離れてても大丈夫?誰かお世話してくれる人がいるの?

昨日の晩、ろうそくつけて5分だけ、頭の中を空っぽにして手を合わせて、クゥは今頃どうしてるんかなって思った瞬間、緑の芝生の端っこの方で、クゥと同じ毛色のトイプードル3匹でじゃれあっているイメージが浮かんできて、ほほえましく見てたんだ。クゥは四つ子で生まれたから、先に来ていた2匹と一緒に兄弟で遊んでいるのかなと思ったんだけど、あってるかな?

それにしても、クゥが家にいないどころか、地球に、この世に存在しないなんでどうしても考えられないんだけど。だってこの間まで、パソコンやってるママの横にいつもいて、時々すぐそばまでやってきて二本足で立って「抱っこして~」てねだってくるから、抱っこして「ほな、おうちツアーしよっか!」って抱き上げて、家の中ママがゆっくり歩いて回って、ベランダから遠くの景色一緒に見たよね。どうしてクゥとママ、急に会えなくなってしまったんだろうね。ママにはさっぱり分からなくて。

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