時間の経過とともに癒されるのではなく、ひとつひとつこなしていくことで前に進んでいきたい

クゥへの手紙

クゥを店長さんとして、ママと一緒に始めたこと、もちろん今も続けているよ。だって、クゥとの共同作業だもん。それで作品の注文が入るたびに、喜んでクゥ店長に報告しに行ってるけど、写真のクゥに話しかけてる途中からいつも涙があふれて止まらなくなって、喜びの報告のはずが、逆に心配かけてしまっているね。

クゥが元気でお家にいてくれてた時から、報告は欠かせなかったけど、その時いつも最後に「店長ありがとう!」って頬ずりしながら言うと、遠い目で少し目を細めて「それほどでもないよ」っていう感じのお顔してたのが、とっても印象的だったよ。

もう今は、頬ずりできなくなってしまったけど、心の中のクゥと一緒にこの作業は続けていくつもりなので、これからもよろしくね!

ママはね、クゥの最期のがんばる姿を思い出すのがつらいなんて、絶対思わないようにするって決めてるんだ。あの時、クゥがあんなにがんばっていたのに、助けてあげることができなくて、自分の無力さを思い知らされ、今までに経験したことのない強い衝撃を受けました。あの時のクゥのがんばりを、ママは絶対無駄にしないよ。

自分の今の辛さは、あの時のクゥの辛さと比べてどうなのか?クゥを想って涙が流れてくるたびに、それを自問自答すれば、必ず「いや、自分はなんて甘いんだろう。」と思ってすぐ動き出せるんだよ。クゥから教わったよ。

とはいっても、どうしても抑えきれない時は無理に止めず、涙を自然に流しっぱなしにしている時もたまにはあるんだよ。内緒だけどね。

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